コンテストで大賞をとった話

MaBeee祭 2017というコンテストで大賞をいただくことが出来ました!

人生の中でコンテスト出て大賞なんて、そうそうない経験なので備忘録としてブログにまとめておきます

 

  • コンテスト出場の理由

去年の12月に個人的な思い付きと目標として子供たちのために現実のクリスマスツリーとマインクラフト内のクリスマスツリーを連動させようとしました。(詳しくはコチラ

プラグイン作成だけで無事動き、子供も喜んでくれて楽しんでくれましたがクリスマスツリーの片づけとともに忘れ去られていました。

その後、たしか6月ごろだったと思うのですがMabeee祭の一次エントリーをMakuakeからのメールで偶然見かけ、「去年作ったツリーのやつ応募してみようかな」とエントリーすることに。

エントリーの時点でモノは出来ていたので心配はなかったのですが、別の心配が一つ。

最終選考まで残ったら作品もって東京に行かなければならないと参加規約に書かれていましたが、妻が第三子を妊娠中で順調にいけばコンテストがあるのは妊娠9ヶ月あたり。

第二子の時は切迫早産気味で妊娠後期には一時入院もしていたことを考えると心配ではありました。

一次選考通過後、妻に相談したところ快く行ってきていいよとのお言葉。ありがたいです。

その後、コンテストまで作品の展示用の手直しと動画作りを準備していました。

 

 

  • コンテスト当日

9/16の朝、スーツケースにクリスマスツリーを詰め込み伊丹空港に向かいました。

台風が近づいてる3連休に季節外れのクリスマスツリー持って、我ながら何してるんだろう

台風の影響もなく飛行機は順調に飛び、12時前には到着

会場はスマートニュース本社

さっそくクリスマスツリーの準備をします。

開始時間まで1時間ほどあったので、他の参加者の作品もチラチラ見て回りました

お隣さんの作品

 

VRゴーグルで操縦席の視点を体感しながら操縦できる作品

ザクは偉い人の指示で付けた飾りだそうです

 

 

こちらは対戦ゲームな作品。材料はほとんど100均だそう。

他の作品でも100均とソレノイドスイッチの万能ぶりを痛感しました。

 

筋肉の動きを感知するセンサーを付けての紙相撲

実際に体験させてもらいましたが、ぐっと力を入れると動き始めるのは凄かったです。こんなセンサーも買おうと思えば個人でも買えるのは凄い

 

全体で40作品ほどあり、ゆっくり他の作品も見たかったのですが自分の作品の説明もしないとだったので時間が足りませんでした。残念

 

コンテスト開始です

スタッフの人は青いTシャツ着ていました

 

一般参加の人に作品の説明をしたり、動画撮影やプレスの方からインタビューを受けたり

作品の説明を繰り返していたら、あっという間に審査発表の時間に

まずは各審査員賞が発表されます。

 

正直、せっかく参加したからには1つくらい賞取れたらいいなぁ~。家族のもとに手ぶらでは帰れないなぁ~。なんて考えていましたが、次々と発表される審査員賞では呼ばれず。

 

わりとガッカリしながら迎えた最後の大賞の発表

 

 

 

自分の作品が呼ばれたときは、聞き間違えかと思ったほどビックリしました

こんなことなら全身サンタコスチュームで待機しておくべきだった

賞状なんて貰ったの何年ぶりだろう

 

大賞の賞品で頂いたBOCCO

家にいる子供と外にいる親のスマホを繋いでくれるメッセージデバイス。小学生の子供がいるので使うの楽しみ!

 

その後、懇親会が始まりました。

まずはMaBeeeケーキを囲んでみんなで写真撮影

 

審査員の方々と作品についてお話させていただきました。審査員全員が私の作品を評価してくださったみたいでホントにありがたいことです。

あと「amazonでヘリウムガスがタンクで買える」という情報を得たのが衝撃でした。

 

ノバルスのCTOの方からプロトタイプのMaBeeeを見せてもらいました。

3Dプリンターで外枠を作り2種類の基盤を無理やり組み合わせて作ってたそうです。

なかなかの手作り感

 

ここのところ仕事ではクラウド最高ということでハードからは遠のいていましたが、やっぱりモノはいいなぁと思いました。

 

子供のために作ったモノが、こんな形で評価をいただけてホントに嬉しかったです。

 

子供の笑顔プライスレス

Scratchを使ってみた

プログラミング開発環境Scratchをさわってみたので、その記録

どうせなら子供と一緒にやろうかと思ったもののITリテラシーの低い我が子たちはiPhoneでマインクラフトが限界で、PCのマウス操作ができないので今回は見送り

ブラウザさえあればScratchのプログラムは作れるけど最低でもタブレットを要求されるようで、iPhoneでは動かないみたい。iPadかなにかを買ったら再挑戦しよう

Scratchさわってみた感想は、さすが「マサチューセッツ工科大学のメディアラボが作成した初心者の学習用プログラム言語」、非常に洗練されている

特にリファレンスに頼ることもなく適当に作っても動くものができた。それがコチラ

※iPhone/iPadでは動かないです。PCかFlashが動くAndroid推奨

※音を出さないと意味不明かも。ペンとかクリックしてね。

 

Scratchつかってみて感銘を受けた特徴を書き出してみる

  • 変数は宣言しただけで画面に表示される

    例えばマウスクリックで「Score」という変数を作ると、まずは画面に「Score 0」表示される。画面やコンソールに変数の内容を表示するための(初心者にとって)オマジナイのようなコードは不要。簡単に画面から非表示にすることもできるけど「変数を作ると画面に表示される」がディフォルトであるとか、初心者の気持ちわかってる感がステキ。デバッグも楽

  • オブジェクト指向という考え方を身につけられる

コードは背景画像(ステージと呼ぶ)かキャラクターなどの画像(スプライトと呼ぶ)にしか書けない。あるキャラクターを動かしたかったら、そのキャラクター画像のスプライトにコードを書かないといけない。自然とプログラムをステージやスプライトといったオブジェクトごとに書くことになる。また「何を動かすのか」が解決済みなのでコード部分で指定する必要がないのでシンプルにもなる。ちなみにScratchがオブジェクト指向言語であるかどうかの論議があるらしい。怖いね

  • メッセージ駆動を自然と覚えられる

イベントとしての「メッセージを送る」「メッセージを受ける」が、それぞれ1つのブロックで表現されるので非常に使いやすい。他のオブジェクトに影響を与えたい場合はメッセージを使うことになるのでイベントを受け取るということが自然と理解できてくる。メッセージは複数のオブジェクトで並行して受け取れるので、並列プログラムも気が付いたら組んでいたみたいなことが起きる。スゴイ

  • 「もし~なら」の条件には条件判定のブロックしか入れられない

ブロックのピースに形があってブロックの形が違う組み合わせは入れることができない。視覚的にできないことが示されるので、初心者にありがちなシンタックスエラーの洗礼を避けることができる。しあわせ

  • ブロック塊をクリックするだけで、そのブロック全体をテストできる

実行と編集の区別がないのでブロックをクリックしたら作ってる途中でも一連の処理がバンバン走る。実行されるのはブロックの塊単位なので同じスプライト内でも他のブロック群は処理されない。ユニットテストやりやすい。ステキ

  • 作品をソースコードごと世界に向けて公開できる

Scratch公式トップページで、たくさんの作品がソースコードごと公開されていてる。「中身を見る」というボタンを押すだけでソースの編集画面になり改造することができる。改造した作品はリミックスとよばれて公開される。オープンソースソフトウェアという概念を体験する分かりやすい仕組みが整っている言語がほかにあるのだろうか

 

以上

今度は書籍みながら子供とやってみようかな

オープン・オーガニゼーション

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この本を読むまで、レッドハットという会社についてあまり知らなかった。

技術力あってコミュニティに貢献しているんだろうなとは思っていたしRHELは素晴らしい。しかし会社内部そのものはよく知らなかった。

企業向けのビジネスをしているからだろうか?勝手に、よくある普通の(本書の言葉を借りればピラミッド型の)組織っぽいイメージがなぜかあった。

考えてみれば当たり前なのかもしれないが、オープンソースのコミュニティに属していて、その精神に共感している人が普通の組織で満足するはずがないよね。

オープンソースソフトウェアの世界では、影響力を持ちたければ出世するのではなく、周囲からの信頼を得なくてはいけない。そうでなければ誰も話しすら聞いてもらえない。

信頼を得るためには、何をするにしても自分がすることを周りに説明して納得してもらう。

レッドハットは理想の組織の形の一つなんだなぁ

マインクラフトとMabeeeでIoTクリスマスツリー

8674ae45-f83f-460b-ab1b-d733e142f19aさいきん雨の休日なんかに、7歳と4歳の子供たちとマインクラフトを一緒にやってます
レゴ好きなのでブロック自由に作るマインクラフトも楽しんでいるようです

そんな子供たちのために、マインクラフトの世界でクリスマスツリーを作り現実世界のツリーと連動させるプラグインを作りました

動画をご覧ください

  1. マインクラフト内でレバー操作
  2. レッドストーン回路がONになりレッドストーンランプが点灯
  3. 同時にプラグインのEventでレッドストーン回路ONを検知
  4. プラグインからMabeeeAPIをHTTP GETでたたく
  5. MabeeeアプリがBluetoothでMabeeeをON
  6. LEDイルミネーションにセットされたMabeeeが通電
  7. 現実世界のクリスマスツリーのLEDが点灯

■必要なもの

・マインクラフトPE版

PE版はWindows10/iOS/Androidとありますが、どれでもOK
レッドストーン回路を組むことになるのでwindows10がおススメ

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・Mabeee

http://mabeee.mobi/
Bluetoothで単三乾電池をOn/Offできるデバイス
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・Mabeee MacApp

https://github.com/novars-jp/MaBeeeMacApp
MabeeeをMacから操作するアプリ
localhost ポート11111で起動するのでHTTP GETでリクエストを送る
早くまともなSDK出してほしい

・LEDイルミネーションライト

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M4SCKSP
乾電池で動作するもの
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・Mac OSX

Mabeee用のアプリが(2016年12月現在)Mac版しかないので必須
MabeeeSDKが対応すればlinuxやwindowsでも可能になるかも
マインクラフトサーバもMacで動かします

・PocketMine-MP ClearSky

https://github.com/ClearSkyTeam/ClearSky
LGPLで公開されてるマインクラフトPE版のサーバソフトウェア
いくつかの派生Forkがあるが、レッドストーン回路が使いたかったのでClearSky
PHP7で書かれているので興味ある人は隅々まで読むといいよ

・PHP7

pthreadsが必要です

・プラグイン

マインクラフトのレバーを操作するとMabeeeをONにして
クリスマスツリーのLEDを点灯させるプラグインを書きます

http://docs.pocketmine.net/

<?php
namespace MabeeePlugin;
use pocketmine\plugin\PluginBase;
use pocketmine\block\Block;
use pocketmine\event\block\RedstoneBlockUpdateEvent;
use pocketmine\event\Listener;
use pocketmine\utils\Utils;
class MabeeePlugin extends PluginBase implements Listener{
	// レッドストーン回路のアップデートイベント
	public function onRedstoneBlockUpdate(RedstoneBlockUpdateEvent $event){
	$block = $event->getBlock();
		if($block->getId() == BLOCK::LEVER ){//レバーだったら
			if($block->getPower() == BLOCK::REDSTONESOURCEPOWER){
				// レッドストーンがON
				// MabeeeMacAppはlocalhostのポート11111で起動している
				$url = 'http://localhost:11111/devices/1/set?pwm_duty=100';
			}else{
				$url = 'http://localhost:11111/devices/1/set?pwm_duty=0';
			}
			// URLにアクセス
			Utils::getUrl($url);
		}
	}

	public function onEnable(){
		// イベントの登録
		$this->getServer()->getPluginManager()->registerEvents($this,$this);
 	}
}

・レッドストーン回路

レバーでレッドストーンランプを点灯させるように作ればOKです
垂直方向にレッドストーン信号を伝えるために3×3の幹の中心をレッドストーントーチで延長しています

minecraft_-windows-10-edition-beta-2016_12_18-20_57_13この方法だとNOT回路になるので2つ合わせて使います
トーチ1つ挟むたびに1クロック遅延するのでレバー操作からランプ点灯まで遅延します
動画でランプが光るまで時間かかってるのはこれが原因

君の名は。 Another Side:Earthbound

img_3138映画が空前の大ヒットを飛ばしている新海誠の君の名は。

日本のアニメ映画ではジブリ以外で初の興行収入100億突破とニュースになっているけど、正直信じられない気もする。

以前書いた本の紹介 君の名は。の時は、作品は評価されると思っていたけどジブリ級になるとは思ってなかったよ。

そうそう。観た人は多いだろうからネタバレとか気にしないで書くけど、まだ観てない人はそっ閉じ推奨

 

4つのエピソードが収録された公式のサイドストーリー

  • 立花瀧(三葉の体)
  • テッシー
  • 四葉
  • 三葉の父

この4人の視点で映画では語られなかった物語が収録されてる。

最初のエピソードは瀧が三葉の体に入っているときの話

映画では三葉視点で進むシーンが多かったため、瀧が糸守町でどのように活躍していたかの詳細がないが、それらの部分を補完している。

例えば、体育の授業のバスケットボールで活躍している三葉(中身は瀧)が1カットだけ出てくるけど、はたして瀧はどうやって体操服に着替えたのか?

女子更衣室で着替えるわけにもいかず、瀧はなんとかしようとする

体格の違う三葉の体に慣れるためにマイケル・ジャクソンのダンスを披露したことで注目を集めてしまい、おそらく映画で三葉が女子に告白される原因になったりと、糸守町で静かに暮らしてきた三葉の人生をまあまあかき回していた。

映画では三葉が奥寺先輩との仲を縮めていたが、お互い様

 

2つ目はテッシーこと勅使河原の視点での話

土建屋社長の息子として糸守町に将来も縛られることを予感していて、ある意味では三葉と同じような境遇であるテッシー

町を出たがる三葉とは対照的に、テッシーは糸守から逃れられないのならば、糸守を少しでも良くしようとの思いを持っていたことが語られている。

「こんな町いやだ!コンビニも21時で閉まるくせにスナックは2件もある」と愚痴る三葉たちに、テッシーがどんな思いで「カフェにでも行かんか?」と誘ったことか

少しでも良くするための一環として、廃材を使ってテーブルとイスを作ってオープンテラスなカフェを作ろうとしたりとテッシーなりに頑張っていた

そして、テッシーは入れ替わりには気が付いていなかったが、瀧人格の三葉に「こいつは話が分かるやつだ」と信頼を感じていたようで、これがラストの瀧が考えた無茶な作戦にテッシーが協力してくれたことに繋がっていた。

これもムスビ

 

3つ目は、妹の四葉のエピソード

まさかの四葉の入れ替わりの話。

口噛み酒は、三葉と四葉とそれぞれ作っていた。

三葉の口噛み酒は瀧が飲むことになるが、四葉の口噛み酒については映画では特に触れられることもなく進んでしまったけど、実は、、、という展開。

「宮水の巫女が孤独であったことはない」という言葉のように、四葉もまたムスビの一部だったわけ

 

最後は、三葉の父のエピソード

三葉の母である二葉の出会いから、ラストの彗星落下の直前に説得に来る三葉との対峙までの話

もともと民俗学者だった父が、二葉と出会い結婚することで宮水神社の神職になる。父は婿養子。

映画ではほとんど出てこなかった二葉だが、この本では存在感がすごい。

父は二葉が死んだのは糸守の町のせいだとの思いに至り、二葉を殺した古い習慣を新しい政治の論理で置き換えるために市長になる決意をする。

映画の中で、三葉の入れ替わりに気が付き「宮水の血」を嫌っていた男が、ラストの決断をどのようにして行ったのか?

決して三葉1人の力だけではなく、二葉の存在があったからこそと思わせてくれる。

そして、三葉の父と仲が決して良くはないはずの祖母が、なぜラストのあのシーンで市役所にいたのかについても説明がされている。

いやぁ、宮水マジパネェ

 

4つのエピソードはどれも映画を綺麗に補完していて魅力的

特に好きなのは父の話だなぁ

きっと父はあの後に生前の二葉と入れ替わるような気もする。

最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス

1974年以前には、この世の中にRPGというジャンルのゲームが存在しなかったと聞いたら多くの人は驚くんじゃないだろうか

今ではコンピュータRPGのイメージが強いけど、元々RPGというジャンルは、

  • ロール(役割)
  • プレイング(演じる)
  • ゲーム

の名前の通り、本来の自分ではない誰かになりきって物語を進める「遊び」のこと

トールキンの指輪物語に代表されるような「ファンタジー世界での冒険」は存在はしていたんだけど、小説を読むという形式でした触れることはできず、自らがドキドキする冒険の世界を楽しむ方法は意外にも存在しなかった。img_3107

世界初のRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、ゲイリーガイギャックスの手によって1974年1月に発売された。

ゲイリーは、ゲームデザイナーとして超有名人だったおかげでインタビューの記録はたくさん残っていて、それらを丁寧に調査してまとめ上げてある。

世の中に存在しなかったものが、どのようにして生み出されたのか

  • 数々のゲームを遊び小説を読み込んだ幼少期
  • のちに共同経営者になる友との出会い
  • 出版社に断られ、自分で会社を作ってゲームを発売する経緯
  • ダンジョンズ&ドラゴンズの最初のテストプレイは、ゲイリーの子供たちも参加していたこと
  • 「ダンジョン&ドラゴンズ」という伝説的な名前は、当時2歳のゲイリーの娘が決めた
  • Appleのジョブズと同じように自分で作った会社を追い出されたこと
  • ゲームを遊びすぎて家庭をおろそかにして離婚した

などなど

ある雑誌の「史上最強のナード50人」の1位に選ばれたことがあるだけに、ゲイリーガイギャックスという男の人生は、普通の人生とはかけ離れており波乱万丈

ゲイリーの人生の中では数多くのゲームの名前や会社も登場し、あのゲームズワークショップも出てくる。

ホワイトドワーフ(ゲームズワークショップが発行している雑誌)が、なぜいまだに発行され続けているのかについて、当時のミニチュアゲーム会社の文化が今も生きているんだなと、別の発見もあった。

スティーブジョブズの伝記とかを読んでよかった人にはお勧めできる。

TED TALKS

TEDといえば世界一有名なプレゼンテーションの場。

そのプレゼンスキルの解説本は数多く出版されているけど、本書はTED運営陣が書いた公式本。

「人にものを伝える」ことへの強いこだわりがTED本質なのだとしたら、この本が面白くないはずがない。

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この本は、ただの「プレゼンのテクニック本」ではなく「他人に何かを伝えるために大切なこと」を多く語っている。

本書の中で繰り返し語られるのは、形だけのプレゼンテクニックなんてどうでもよくて、あなたらしく人に考えを伝えられる一番いい方法を見つける努力をするべきだということ。

プレゼン内容を暗記するのがいいのか?

手元の原稿を読むスタイルではダメなのか?

についても最終的には、「あなたが人に伝えるために一番適した方法を選択してよい」としている。

これは楽な方法を選べということではない。

あなたにとって努力して暗記したほうが相手に伝わりやすいプレゼンができるのであれば、何か月も努力して、何度も練習して暗記するべきであるとしている。

 

とにかく全体を通して、「伝えるための努力」に一部の妥協もしないTEDの理念が感じられる。

TEDのプレゼンスタイルをマネすることが目的であってはならない。

誰かに伝えるために最大限の注意と努力を払った結果の集大成が、なんらかのプレゼンテーションテクニックとして切り抜かれてるに過ぎないと感じる。

 

1つ1つは、テクニックとして利用しても使える。

でも、それだけじゃ勿体ないと感じさせてくれる。

心の底から「伝えたい何か」が無ければ、全てのテクニックは無駄に終わる。

聴く人は、「来る途中で何を話そうか考えた」程度のことにはすぐ気が付く。

伝えるほどの価値がないものに聴く人は時間を割かない。

 

「伝えたいこと」があれば、本書は凄く役に立つ。

TEDが大切だと考える「伝えるための努力」が詰まっている。

そのまま使ってもいいし、自分に合わせてアレンジしてもいい(そのほうが伝えることにつながるなら)

 

余談だけど、本書の中で多数のTEDトークが例で出てくる。

トークの冒頭部分だけだったり、どのようなストーリー構成だったかでプレゼンの内容に触れたりするんだけど、自分が見たことのないプレゼンだと、そっちに興味を持っていかれて本の内容が頭に入らなかったので困った。

例えば

なぜ私たちは笑うのか

このプレゼンを聴いた後、もう我々はそれまでと同じように笑うという現象を考えられなくなった。全く違う見方を聴いている人に与えることが出来る。

みたいなことがさらっと書かれると、そもそもプレゼンの内容が気になって仕方がない。

巻末には、本書の中で紹介されたTEDトークが一覧になっていて、webから探せるようになっているので、ご安心を。

本の紹介 ゲームウォーズ

Oculus RiftやマイクロソフトのHolorensのようなVRデバイスが登場するSF小説「ゲームウォーズ(原題:Ready Player One)」は、VRでどんなことが出来るようになるかの可能性を感じさせてくれる。

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舞台は近未来のアメリカ。化石燃料が枯渇して貧富の差は激しく、主人公の少年は都市郊外のトレーラーハウスで貧しい生活をしている。

人類の現実世界はどうしようもなく行き詰ってるけど、ゴーグル型のVRデバイスで接続するOASISと呼ばれるコンピュータネットワークによる仮想世界は充実していて、教育、公共サービス、政治などを支えてる。(マトリックスや、サマーウォーズのOZに近いイメージ)

化石燃料の枯渇という世界観が、移動は金持ちの特権で、大多数の人は引きこもりでコンピュータの世界で生きているという。全人類引きこもり世界を作り出してる。

ある日、OASIS開発者死去のニューステロップが流れる。

この開発者は死に際して「OASISのどこかにイースターエッグを隠した。最初に見つけたものに遺産のすべてを譲る」というビデオメッセージを残した。

かくして、宝探しが始まる。

原作者は、「チャーリーとチョコレート工場」から物語のヒントを得たそうだ。

このOASISの開発者は、ジョニーデッブ演じる工場長と同じくらい変わり者。

開発者は、ステレオタイプな人付き合い苦手な重度のオタクで、とりわけ1980年代の映画、音楽、ドラマ、ゲームなどのポップカルチャーが好きだったということで、宝探しの謎解きにも大きくかかわってくる。

スターウォーズ、スタートレック、パックマン、ゴジラ、ガンダム、ダンジョンズ&ドラゴン、ウルトラマン、指輪物語etcetc

正直知らないものも多く、作品内に出てくるオタクコンテンツをどれだけ知っているかで、その人のオタク指数が測れそうなくらい。

アメリカの作家が書いたにしては、80年代のオタク文化ということで日本のコンテンツも多く出てくる。

物語終盤には、日本のコンテンツ活躍しまくりで胸熱な展開になります。

アメリカの本家Amazon.comで1万件以上の高評価なレビューがついていて、こんなオタクコンテンツ満載な作品でも、世界の人は大好きなんですねと思った。

2018年にはスピルバーグによって映画化されることも決定している。

 

VRデバイスの可能性という側面で見ても面白い作品。

物理的な学校が運営できないので、VRデバイスによって教育を行う。横を振り向けば仮想世界にクラスメイトが座っているし話しかけられる。仮想空間内なので、巨大な学校建て放題で税金も電気代くらいしか掛からない。

他にもVRの没入感を利用して、「映画の中の主人公になりきって演技をする。うまく演技ができるとポイントが、何回も間違えるとゲームオーバー」みたいな娯楽コンテンツ。さらにそれを他人が別の視点から観ることで、また別の娯楽として成立する。

マトリックスほど未来のSFじゃなくて、今のVRが普及すれば可能なことばかり。

映画が公開されたら「ゲームウォーズみたいな」というメタファーで語られることになるかもしれない。

本の紹介 君の名は。

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新海誠監督の映画「君の名は。」の原作小説

都会に住む少年と、田舎に住む少女が数日おきに入れ替わる体験をするという物語

映画の公開に合わせてTVCMが作られてるので動画みると雰囲気はつかめるはず。

新海誠の過去の作品はどれも、「男女の距離」をメインテーマにしている。

今回はこういう「男女の入れ替わらるが故の直接は会えない」感じかなと思わせておいて、中盤から全然違った。

ただの入れ替わり作品ではなく、中盤から記憶と運命に立ち向かう物語になっていて、予想を裏切られると共に、いい感じのSF(少し不思議)に仕上がっている。

シュタインズ・ゲートが好きな人には、刺さるんじゃないだろうか。

序盤に平穏なパートでキャラクターに生活感を持たせることで現実感を与えたところに、中盤から物語が加速して運命に立ち向かう構図になっているところはそっくりだ。

主人公のうちの男、立花瀧(たちばなたき)は、わりと前向きで行動派。

肝心な時に前に踏み出せず流されるだけだった新海誠の過去の作品の男どもとは違う。

過去の新海誠作品のような、もどかしい切ない世界が好きな人にとっては「コレジャナイ」と感じる人もいるかもしれないけど、キャラクターが行動的であることで物語が主体的に進むわけで、多くの人に見てもらう作品とするからには、やっぱりこっちのほうが好まれるような気がする。

映画はまだ公開されていないけど、きっと高く評価されるのだろう。

アニメーションでは第三者視点で物語を観れるだろうけど、小説版は一人称視点であることで主人公の男女が見ていないものは存在しない代わりに、内面から物語に触れられる。

アニメーションを観て作品を気に入ったら小説版も読んでみることをお勧めする。

本の紹介 ヘルシープログラマ

プログラマだけでなく1日の大半を座って過ごすような職に就いている人は、おおむね不健康。

腰痛、頭痛、手首の痛み、目の疲れなどなど、何かしら心当たりがある人が多いのではないだろうか。

健康を維持しするということは、アウトプットのパフォーマンスに非常に影響があることなので、使える言語が一つや二つ増えることよりも、健康であることを続けられることのほうがトータルのキャリア形成においては重要な意味を持っている。

エンジニアたるもの健康もHackだ。

イケてる開発プロセスのように、健康に対して少しずつ取り組み(インクリメンタル)、振り返りながら学習を繰り返す(イテレーティブ)ことが、きっと僕らなら出来る。

アジャイルなダイエットをして、健康のリファクタリングをしよう。1人で続かないならチームで!
IMG_2953「ヘルシープログラマ」はソフトウェア開発で目にすることの多い用語を使って書かれた「健康」に関する本だ。

ソフトウェア開発をしてる人には日常の用語に近いので読みやすい。書いている人が「こっち側」なので、親しみも感じる。

人体の筋肉や目の構造についても触れられているうえに、人体に対する「テスト」もしっかり記載されている。「テスト」の重要性分かるよね?

そして、「アジャイル」などの用語にピンとこない人にとっても、健康という題材を通じてソフトウェアだけに限らない取り組みのプロセスとして「ベストプラクティス」を学ぶいい機会になると思う。

最後の章には「イングレス」が紹介されている。今だったらポケモンGOになるのだろうか。

 

最後に、読むだけでは意味がない。実践してこそだ。

だれか一緒に健康に取り組もうよ!